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» 2019年11月05日 10時45分 公開

メトロサークは、材料開発から立ち返って改良:MLCC市場「全体的に回復が遅れている」村田製作所 (1/2)

村田製作所は2019年10月31日、東京都内で2020年3月期(2019年度)第2四半期の決算説明会を行った。同社の2019年度第2四半期累計(4月〜9月)売上高は前年同期比3.5%減の7609億円、営業利益は同12.9%減の1214億円、純利益は同16.2%減の907億円となった。中国を中心とした世界景気の減速による自動車やスマートフォンの生産台数減が影響した。同社の専務執行役員コンポーネント事業本部長、井上亨氏は、主力のMLCC(積層セラミックコンデンサー)について、「全体的に市場回復が遅れている。特に車載向けは想定以上に長引いており、回復までもう少し時間がかかる」と話していた。

[永山準,EE Times Japan]

 村田製作所は2019年10月31日、東京都内で2020年3月期(2019年度)第2四半期の決算説明会を行った。同社の2019年度第2四半期累計(4月〜9月)売上高は前年同期比3.5%減の7609億円、営業利益は同12.9%減の1214億円、純利益は同16.2%減の907億円となった。中国を中心とした世界景気の減速による自動車やスマートフォンの生産台数減が影響した。同社の専務執行役員コンポーネント事業本部長、井上亨氏は、主力のMLCC(積層セラミックコンデンサー)について、「全体的に市場回復が遅れている。特に車載向けは想定以上に長引いており、回復までもう少し時間がかかる」と話していた。

業績概要(クリックで拡大)出典:村田製作所

5G基地局向け需要は拡大

 製品別でみると、「コンデンサー分野」は、主力のMLCCでは、5G(第5世代移動通信)導入がけん引する基地局向け需要が拡大したものの、流通在庫の調整によってスマホ向けなど幅広い用途で低調に推移、結果として前年同期比0.7%増の2755億円となった。圧電製品分野ではスマホ向け表面波フィルターが減少し同17.3%減となったうえ、その他コンポーネント分野でもスマホ向けコネクターのほか、スマホや電動工具、タブレット端末向けリチウムイオン二次電池がいずれも減少している。井上氏は、MLCCの市場回復について、「車載向けの需要回復の立ち上がりが想定より遅いという影響が一番大きい」と言及。米国およびアジアにおいて特にが「そこそこの流通在庫が残っている」とした。一方で、民生関係向けについても「需要回復が遅い」とはしつつも、「底に近いところまで来ていると認識している」とし、年内には正常化する見通しを示した。

製品別売上高(クリックで拡大)出典:村田製作所

 一方、2019年度第2四半期単体(2019年7〜9月)でみれば、ハイエンドスマホの新モデル向けとして、樹脂多層基板「メトロサーク」や近距離無線通信モジュール、通信機器用モジュールが大きく進捗。モジュール分野は直近四半期と比べて41%の大幅増となっている。コンデンサー分野もハイエンドスマホ向けで増加しているが、在庫調整によって家電向けなどが減少したため横ばいとなっている。

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