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新イーサネット規格「SPE」対応のコネクター1ペアでギガビット伝送

HARTING Technology Groupは、新しいイーサネット規格であるシングルペアイーサネット(以下、SPE)に準拠したコネクター「HARTING T1 Industrial」を発表した。

» 2019年12月02日 09時30分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]

 HARTING Technology Group(以下HARTING)は2019年11月、新しいイーサネット規格であるシングルペアイーサネット(以下、SPE)に準拠したコネクター「HARTING T1 Industrial」を発表した。

IEC 63171-6に準拠したコネクター「HARTING T1 Industrial」

 ファストイーサネットでは2ペアのケーブルで100Mビット/秒(bps)、ギガビットイーサネットでは4ペアのケーブルで1Gbpsの伝送速度を実現している。SPEは、従来のTCP/IPベースのデータストリームを1ペアのケーブルのみで伝送でき、10M〜1Gbpsの伝送速度を実現できる規格となっている。

 SPEの規格は「IEC 63171-6」で、HARTINGは同規格の策定に最初から関わっており、2016年にドラフト規格(当時は「IEC SC48B」)を提出している。2019年内に最終バージョンが公開される予定の「IEC 63171-6 Industrial Style」には、全ての仕様とテストシーケンスが含まれている。

 SPEではケーブルもコネクターもこれまでと変わることになるので、対応するコンポーネント規格などにも準拠する必要がある。HARTINGは、IEC 63171-6に準拠したコネクター「HARTING T1 Industrial」を提供する。

 さらにHARTINGは2019年11月26日(ドイツ時間)、ドイツ・ニュルンベルクで開催された展示会「SPS(Smart Production Solutions)」(2019年11月26〜28日)で、SPEを推進するオープンパートナーネットワークを設立したと発表した。このオープンパートナーネットワーク「SPE - 産業パートナーネットワーク」は、2019年4月に協業を発表したHarting、TE Connectivity、ヒロセ電機のほか、Wurth Elektronik、LEONI、Murrelektronik、Softing IT Networksの計7社で構築。SPE対応のネットワークやデバイスを開発する上での“窓口”となるのが同組織だ。

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