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アンリツ、53Gbaudクロックリカバリーを発売サンプリングオシロに内蔵可能

アンリツは2019年12月、サンプリングオシロスコープとBERT(Bit Error Rate Tester)の機能を1台に搭載できるオールインワン測定器「BERTWave MP2110A」向けのオプションユニットとして「53Gbaudクロックリカバリー」の販売を始めた。

» 2019年12月24日 10時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

100G/200G/400GのPAM4光モジュール評価を1台で可能に

 アンリツは2019年12月、サンプリングオシロスコープとBERT(Bit Error Rate Tester)の機能を1台に搭載できるオールインワン測定器「BERTWave MP2110A」向けのオプションユニットとして「53Gbaudクロックリカバリー」の販売を始めた。100G/200G/400GのPAM4光モジュールを1台で評価することが可能である。

 クロックリカバリーは、53GbaudのPAM4光信号からトリガークロックを生成することができるオプションユニットである。信号の波形品質をサンプリングオシロスコープで評価する場合、データ信号に同期したトリガークロック信号を用意しなければならないが、PAM4光モジュールはトリガー信号を用意できないケースもあるという。

内蔵タイプのクロックリカバリーユニットを用いたMP2110A測定ソリューション例 出典:アンリツ

 この時に、クロックリカバリーを用いると、データ信号からトリガー信号を生成することができるが、外付けのクロックリカバリー装置を導入するとコスト高になっていた。新製品は53Gbaudのレートに対応したクロックリカバリーユニットで、2110Aに内蔵可能なため、外付けタイプに比べると導入コストを低減でき、操作性にも優れているという。

 今回のオプション追加により、既にIEEEで規格化が完了している全てのPAM4光モジュールについて、信号波形の品質評価を1台で行うことが可能となった。

 MP2110Aは、光波形評価に用いられるサンプリングオシロスコープと、ビットエラー率の測定を行うBERTの機能を1台に収納できる測定器。サンプリングオシロスコープとBERTは、いずれも最大4チャネルまで搭載することが可能である。また、サンプリングオシロスコープは、−15dBm(代表値)の高い感度で26G NRZ(Non Return to Zero)から53G PAM4までの光信号を解析することができる。

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