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» 2019年12月26日 15時30分 公開

Advantechがイベントを開催:IoTエコシステムのさらなる拡大へ、売上高20億ドル目指す (1/3)

Advantechは2019年12月12〜14日に台湾の本社で、組み込みIoT(モノのインターネット)をテーマに事業戦略や製品を紹介するイベント「2020 Advantech Embedded-IoT World Partner Conference」を開催。CEOのKC Liu氏は、Advantechが力を入れるIoT向けソフトウェアプラットフォーム「WISE-PaaS」の成長戦略などを説明した。

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

「WISE-PaaS」は成長戦略の第2段階に

 台湾Advantech(アドバンテック)は2019年12月12〜14日に、同社のカスタマーおよびパートナー向けに、組み込みIoT(モノのインターネット)をテーマに事業戦略や製品を紹介するイベント「2020 Advantech Embedded-IoT World Partner Conference」を、台湾・林口の本社で開催した。

イベントが開催されたAdvantechの台湾・林口キャンパス(クリックで拡大)

 産業用PCなどの組み込み機器で発展してきたAdvantechは、2010年に新しいビジョン「インテリジェントプラネットの実現」を掲げIoT事業に舵を切って以来、IoT向けのハードウェアとソフトウェアの拡充を図ってきた。その核となる製品がソフトウェアプラットフォーム「WISE-PaaS」*)である。

*)WISE-PaaS:Wireless IoT Solutions Embedded Platform as a Service

 Advantech CEOのKC Liu氏は、12日の基調講演でWISE-PaaSの成長戦略を紹介。4つのフェーズで進化し、今後4〜5年をかけてフェーズ4を目指すと述べた。「WISE-PaaS」というプラットフォームを準備すること自体が目標だったフェーズ1から、今後はフェーズ2へと移っていく。

「2020 Advantech Embedded-IoT World Partner Conference」の基調講演に登壇したKC Liu氏 写真:Advantech

 Liu氏はフェーズ2でテーマとなるのは「デカップリング&インテグラビリティ(Decoupling & Integrability)」だ。WISE-PaaSで提供する機能を細かく切り離し(デカップリング)、追加していく(インテグラビリティ)ことを目指す。ユーザーのニーズに、より柔軟に応えるためだ。ユーザーは欲しい機能だけを選択できるようになる。

 このテーマを実現するために、AdvantechはAPI(Application Programming Interface)の開発環境を提供する「Marketplace」の新しいバージョン「Marketplace 2.0」を発表した。このMarketplace 2.0で、工場やスマートシティー、リテール、病院といった分野向けに、任意のIoTシステムを実現するための産業用アプリケーション「I.App(アイアップと発音)」を提供していく。Advantechは、2025年までに1000以上のI.Appsを提供することを目指す。Liu氏は「デカップリングとインテグラビリティが、AIoT(AI[人工知能]+IoT)のソリューションにブレークスルーをもたらすはずだ」と強調した。

左=「WISE-PaaS」を4段階で成長させていく。今後はフェーズ2へと移行する/右=「I.App」のポートフォリオの例(クリックで拡大)

 Liu氏は、今後20年間のAdvantechの目標についても言及した。Marketplace 2.0の拡大とともに、AIおよびIoT分野におけるパートナー数の増加やパートナー企業との連携強化も図っていく。2020年には、「LEAP Challenge」と名付け、前年比15%増となる20億米ドルの売上高達成を目指す。なお、2018年の売上高は16億1900万米ドルだった。

左=Advantechの今後20年間の主要目標/右=2020年には売上高20億米ドルを目指す。ちなみに達成したら、社員(顧客やパートナー企業も?)にクルーズ旅行をプレゼントするそうだ(クリックで拡大)
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