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» 2020年02月19日 11時30分 公開

福田昭のストレージ通信(164):HDD大手Seagateは3四半期連続で売り上げが増加 (1/2)

今回はSeagate Technologyの2020会計年度第2四半期(2019年10〜12月期)の業績を紹介する。売り上げの大半を占めるHDDの市況が回復したことで、3四半期連続で売り上げが増加した。

[福田昭,EE Times Japan]

売上高の前年同期比が回復して横ばいに近づく

 ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Western Digital(以降はWDと表記)と米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日(現地時間)はWDが2020年1月30日、Seagateが同年2月4日である。そこで前回と今回は、WDとSeagateの四半期業績を続けてご報告している。前回は、WDの四半期業績をご説明した。今回はSeagateの四半期業績をご紹介する。

 Seagateの会計期間もWDと同様に7月から始まり、6月を決算月とする。2月4日にSeagateが発表したのは2019年10月〜12月の四半期業績で、会計年度では「2020会計年度第2四半期」となる。

 2020会計年度第2四半期(2019年10月〜12月期)の売上高は前年同期比0.70%減、前四半期比4.6%増の26億9600万米ドルである。前年同期比は4四半期連続でマイナスを継続していた。前年同期比がほぼ横ばいとなるのは、5四半期ぶりである。前四半期比では、3四半期連続で前の期よりも売り上げが伸びた。

 ニアライン向けを中心とする記憶容量重視型のHDD製品が好調で、特に16TBと大容量のドライブが伸びたことが、四半期売り上げの連続的な売上増につながったとする。2020年(暦年)前半はPCを中心とする既存の用途向けHDDが季節要因で需要が弱くなる。記憶容量重視型の需要の伸びは、既存の用途向けHDDの減少を補っていく見通しである。

 2020会計年度第2四半期(2019年10月〜12月期)の営業利益(GAAPベース)は前年同期比7.7%減、前四半期比40.7%増の3億8400万米ドルである。粗利益率(GAAPベース)は28.1%で、前の四半期から2.1ポイント増加した。売上高営業利益率(GAAPベース)は14.2%である。前期から3.6ポイント上昇した。

2020会計年度第2四半期(2019年10月〜12月期)の業績概要(Non-GAAPベース)。出典:Seagate Technology(クリックで拡大)
Seagate Technologyの四半期業績の推移(売上高と営業利益(GAAPベース)。同社の公表資料から筆者がまとめたもの(クリックで拡大)

売り上げの大半を占めるHDDの市況が回復

 Seagateの製品別売り上げは、「HDD製品」と「その他(エンタープライズ・ソリューションやSSD製品など)の製品」に分けられる。売り上げのほとんどを占めるのは、HDD製品である。

 2020会計年度第2四半期(2019年10月〜12月期)に「HDD製品」の売り上げは前年同期比0.32%減、前四半期比3.8%増の24億8200万米ドルとなった。3四半期連続で、前の四半期を上回った。なおWestern Digital(WD)の2019年10月〜12月期におけるHDD製品の売り上げは23億9600万米ドルだったので、同期におけるHDD市場(金額ベース)のシェアトップはSeagateが確保したことになる。なお前四半期はWDがトップ、Seagateが2位だった。

 2020会計年度第2四半期(2019年10月〜12月期)に「その他(エンタープライズ・ソリューションやSSD製品など)の製品」の売り上げは前年同期比4.4%減、前四半期比14.3%増の2億1500万米ドルとなった。2四半期連続で前の四半期を上回った。

四半期業績の推移(2019会計年度第1四半期〜2020会計年度第2四半期)。出典:Seagate Technology(クリックで拡大)
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