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自動運転の時速が今より15km上がる? LiDAR向けICembedded world 2020(2/2 ページ)

» 2020年03月03日 09時30分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]
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ヘルスケア事業にも注力

 ブースでは、ヘルスケア向けのプロトタイプも展示されていた。Maximは、ヘルスケア事業にも注力している。MaximのIndustrial & Healthcare Business UnitでExecutive Business Managerを務めるAndrew Burt氏は「世界各国で医療費が増加していて、世界のGDPの10%に相当する約9兆円に達するともいわれている。その中で、健康促進や疾病予防に貢献するとして、ヘルスケア向けのウェアラブル市場が堅調に拡大している」と述べる。

ヘルスケア向けのウェアラブル市場の成長推移と予測。データ元はOmdia Healthcare Equipment Database(2019年12月) 出典:Maxim(クリックで拡大)

 Maximは、ウェアラブル向けのパワーマネジメントICや低消費電力マイコン、心拍数センサーなどのセンサー、センサーインタフェースを提供していて、それらを搭載したウェアラブル機器のレファレンス設計もそろえている。

 例えば、生体電位(ECG)用アナログフロントエンドIC「MAX30003」を搭載した、ECGモニタリング用ウェアラブルデバイス「MAX-ECG-MONITOR」、心拍やSpO2(動脈血酸素飽和度)測定用の光モジュール「MAXM86161」を搭載したリストバンド型のパルスオキシメーターなどだ。ハードウェアだけでなく、血圧測定などヘルスケア向けのアルゴリズム開発も手掛ける。中には、医療機器の認定を取得すべくFDA(アメリカ食品医薬品局)に申請中のアルゴリズムもある。オプティカルセンサーを利用した血圧測定用のアルゴリズムだ。Burt氏は「われわれはオプティカルセンサーを長年手掛けており、蓄積したデータも技術もある」と強調した。

左=「MAX-ECG-MONITOR」を身に着けるAndrew Burt氏/右=腕時計型ECGモニターやリストバンド型血圧計などのレファレンス設計。中央のチップは「MAXM86161」(クリックで拡大)
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