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» 2020年03月31日 10時30分 公開

福田昭のデバイス通信(236) 2019年度版実装技術ロードマップ(46):MEMSセンサーをスマートフォンと自動車が数多く搭載 (1/2)

今回からMEMSセンサーを解説する。MEMSセンサーの市場規模と主なアプリケーションについて説明したい。

[福田昭,EE Times Japan]

センサーの代表的な製造技術となったMEMS技術

 電子情報技術産業協会(JEITA)が発行した「2019年度版 実装技術ロードマップ」に関する完成報告会(2019年6月4日に東京で開催)と同ロードマップの概要をシリーズでご報告している。今回はその第46回である。

 本シリーズの第31回から、第4章「電子部品」の概要を説明してきた。第4章「電子部品」は、「4.1 LCR部品」「4.2 EMC対策部品」「4.3 センサ」「4.4 コネクタ」「4.5 入出力デバイス」の5つの節に分かれる。前回からは、「4.3 センサ」の概要を紹介している。

2019年6月4日に東京で開催された「2019年度版 実装技術ロードマップ」完成報告会のプログラム。本シリーズの第31回から、第4章「電子部品」(プログラムの8番)の概要を紹介している。出典:JEITA(クリックで拡大)
第4章第3節「4.3 センサ」の目次詳細。ロードマップ本文から筆者が書き出したもの。なお下線部は、今回で説明する部分を指す(クリックで拡大)

 前回はセンサーの種類と市場規模について述べた。今回からはセンサーの製造技術として一般的な、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微小電気機械システム)技術を使ったセンサー「MEMSセンサー」を解説していく。

 MEMSとは、シリコンの半導体製造技術と独自の微細加工技術によって作製した微細な機械システムを指す。過去には「マイクロマシン」と呼称していた。MEMSには大別するとセンサーとアクチュエーターがあり、多種多様な用途に向けた製品が開発され、市販されている。

MEMS市場は2018年〜2023年に年率17%で成長

 市場調査会社のYole Développementが2018年5月31日に発表したニュースリリースによると、MEMSの世界市場は2018年から2023年までに年率17%で成長する。2018年の約130億米ドルから2023年には約310億米ドルへと拡大する。また同社が2019年6月10日に発表したニュースリリースによると、2018年にMEMSメーカーの売上高トップはBroadcomで15.1億米ドル、2位はRobert Boschで14.05億米ドルだった。

MEMSの世界市場予測(2017年〜2023年)。種類別ではRF MEMSがトップを占める。なお図中の単位が100万米ドルとあるのは誤りで、正しくは10億米ドル。出典:Yole Développementの2018年5月31日付ニュースリリース(クリックで拡大)
2018年のMEMSメーカー売上高ランキング(上位30社)。出典:Yole Développementの2019年6月10日付ニュースリリース
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