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» 2020年04月08日 11時30分 公開

福田昭のデバイス通信(238) 2019年度版実装技術ロードマップ(48):自動車用センサーの技術動向(後編) (1/2)

自動車用センサーの後編では、超音波センサー、LiDAR、内装(インテリア)用センサーを取り上げ、それぞれの仕組みと用途を紹介する。

[福田昭,EE Times Japan]

超音波センサーとLiDAR、運転者の監視システムを紹介

 電子情報技術産業協会(JEITA)が発行した「2019年度版 実装技術ロードマップ」に関する完成報告会(2019年6月4日に東京で開催)と同ロードマップの概要をシリーズでご報告している。今回はその第48回である。

 本シリーズの第31回から、第4章「電子部品」の概要を説明してきた。第4章「電子部品」は、「4.1 LCR部品」「4.2 EMC対策部品」「4.3 センサ」「4.4 コネクタ」「4.5 入出力デバイス」の5つの節に分かれる。第45回からは、「4.3 センサ」の概要を紹介している。

2019年6月4日に東京で開催された「2019年度版 実装技術ロードマップ」完成報告会のプログラム。本シリーズの第31回から、第4章「電子部品」(プログラムの8番)の概要を紹介している。出典:JEITA(クリックで拡大)
第4章第3節「4.3 センサ」の目次詳細。ロードマップ本文から筆者が書き出したもの。なお下線部は、今回で説明する部分を指す(クリックで拡大)

 前回から、自動車におけるセンサーの技術動向を前後編で解説している。前回(前編)は、「外装(エクステリア)用センサー」の用途と、代表的なセンサーの中から「カメラ」「ミリ波レーダー」「準ミリ波レーダー」をご説明した。今回は、同じく代表的な外装用センサーである「超音波センサー」と「LiDAR(Light Detection and Ranging)」、それから「内装(インテリア)用センサー」を紹介する。

車庫入れの不安を軽減する超音波センサー

 「超音波センサー」は、超音波を発生するトランスミッターと、超音波を受信するレシーバーを一体化したセンサーである。厳密にはセンサーではなく、超音波レーダー、あるいは超音波ソナーと呼ぶべき電子部品だ。自動車電装品メーカーでは「超音波ソナー」と呼ぶことも少なくない。

 超音波センサーあるいは超音波ソナーは、超音波を発信してから対象物に反射して超音波が戻ってくるまでの時間を測定することで、車両から対象物までの距離を算出する。測定距離は2m前後とかなり短い。超音波の発生と受信には圧電セラミックを利用する。

 超音波センサーの主な用途は、車庫入れあるいは駐車の支援である。例えば後進(バック)して車庫に車両を入れようとするときに、後方の障害物との距離をリアルタイムで計測し、音声によっておおよその距離を運転者に知らせる。大型バスや大型トラックなどの車両では駐車支援の他、車体上部あるいは側面に超音波センサーを取り付けて障害物を検知するために使われる。

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