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» 2020年04月30日 11時30分 公開

この10年で起こったこと、次の10年で起こること(44):Appleの妙技が光る「iPhone SE」、絶妙な新旧組み合わせ (4/4)

[清水洋治(テカナリエ),EE Times Japan]
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実に味のあるiPhone SE

 iPhone SEは非常にユニークな製品だ。外観はホームボタンありの先祖返り。全体的にシンプルだが内部は最新プロセッサ。コテコテの何でもあり、最新技術てんこ盛りで構成される近年のスマートフォンにはない、味がある。4眼5眼カメラに6インチ画面が当たり前の中、iPhone SEは非常に新鮮だ。

 Appleは、過去チップの流用と最新チップの採用を実にうまく組み合わせ、低価格化を実現させたiPhone SEを生み出した。Appleは、このiPhone SEで“もう一つの使い方”を提案したと筆者は受け取っている。先に言ったように、ポケットにすっぽり収まる“SE→SEcond機”としての使い方である。SEは、正式にはSpecial Editionの略だが、実際にはSecond Edition……とも言えるかもしれない。



 新型コロナウイルスが猛威を振るう中、医療関係者、物流、販売などに尽力いただいている多くの方々に尊敬と感謝を心から伝えたい。本当にありがとうございます。

 われわれは、このような状況下でも続々と投入される新製品や新たなコンセプトを、日々分解、解析を通じて内部構造やシステム、チップ構成、シリコン内部を明確にすべく誠心誠意取り組んでいく。世界は決して止まっているわけではない。今も多くのものが日々生み出されており、次のものを仕込んでいる方々もたくさんいることだろう。当社は、分解/解析を通して技術の現状を最大限に理解することで、次のトレンドや新技術を読み取り、社会の一助となれるよう努める所存である。

 なおテカナリエは毎日1〜2枚程度ではあるが、分解の様子などを2020年2月からTwitterにも掲載している。ご興味のある方は、ぜひ、こちらからフォローをお願い致します。

筆者Profile

清水洋治(しみず・ひろはる)/技術コンサルタント

 ルネサス エレクトロニクスや米国のスタートアップなど半導体メーカーにて2015年まで30年間にわたって半導体開発やマーケット活動に従事した。さまざまな応用の中で求められる半導体について、豊富な知見と経験を持っている。現在は、半導体、基板および、それらを搭載する電気製品、工業製品、装置類などの調査・解析、修復・再生などを手掛けるテカナリエの代表取締役兼上席アナリスト。テカナリエは設計コンサルタントや人材育成なども行っている。


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