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» 2020年05月07日 14時30分 公開

Q2は業績予測を下方修正:Intel、2020年第1四半期は好調も先行きに暗雲 (1/2)

Intelは、2020年第1四半期の売上高が198億米ドルと好調だったと発表したが、同社の第2四半期の見通しは暗いという。あるアナリストは、「経営陣は、同社がこれまでに経験した中で最も厳しい時期を迎えることになると懸念を示している」と述べている。

[Barbara Jorgensen,EE Times]

 Intelは、2020年第1四半期の売上高が198億米ドルと好調だったと発表したが、同社の第2四半期の見通しは暗いという。あるアナリストは、「経営陣は、同社がこれまでに経験した中で最も厳しい時期を迎えることになると懸念を示している」と述べている。

 半導体業界ではボラティリティ(価格変動)は当然のことだが、Intelに関しては長い間例外だった。だが、同社は10nmプロセスの立ち上げに苦戦しており、さらに新型コロナウイルス(COVID-19)がエレクトロニクス業界にもたらした経済不安のあおりを受けて、2020年第2四半期に入ると生産能力が制限される見通しだという。市場分析会社のEnerTuitionによると、AMD(Advanced Micro Devices)は、プロセス技術で苦戦するIntelを尻目にシェアを伸ばしているという。

 Intelの運命が突然反転した背後には何があるのだろうか。

 COVID-19の流行によってデータセンターや民生製品、IoT(モノのインターネット)/モバイル開発で需要が急増したため、半導体業界は実質的に恩恵を受け、この状況は2020年第2四半期も続くと予想される。しかし、Intelの第2四半期のガイダンス(利益予想)はこの予想と矛盾したものになっている。売上高はコンセンサスを上回る見通しだが、1株当たりの利益(EPS:Earnings Per Share)はコンセンサスを下回る見通しだという。同社は、2020年第2四半期の売上総利益と2020年通年のガイダンスを下方修正した。

Intelの2020年第2四半期業績予測 出典:Intel

 EnerTuitionは、Intelの悲観的な予想について3つの説明を提示している。

  • Intelのサーバ関連事業は2020年第1四半期よりも大幅に悪化している。ガイダンスには、「第1四半期のデータセンター事業は前年同期比で最大43%増となったが、第2四半期の同事業は前年同期比で最大25%増にとどまる見通しであること」が反映されている。この18ポイント近い落ち込みの原因は、顧客の需要の減少またはAMDが第2四半期にサーバ市場のシェアを大きく奪うと予想されること、もしくはその両方が考えられる
  • 在宅勤務による成長は、COVID-19によるその他の需要減によって相殺される
  • 第2四半期に増加する顧客シェアのうち、かなりの量がAMDに奪われると予想される

 Intelの経営陣は、供給の制限についても言及している。供給が制限されると、通常は売上高が上がるはずである。チャネルチェック(流通チャネルからの情報を基に企業の事業を評価する手法)では、Intelの在庫が枯渇しているとみられる。こうした状況では通常、価格の上昇と補充サイクルに拍車が掛かるはずだ。

 EnerTuitionは、「こうした傾向がなくても、第2四半期は通常、季節要因で上昇する四半期であるが、Intelのガイダンスでは、これらの上昇要因は何一つ示されていない」と述べている。

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