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» 2020年06月01日 09時30分 公開

2チームに分けるなどの工夫も:早期のコロナ対策で工場の稼働落とさず、Micron

Micron Technologyは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止について、同社の工場の取り組みをYouTubeで紹介している。

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

 Micron Technology(以下、Micron)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止について、同社の工場の取り組みをYouTubeで紹介している。

 動画では、同社でGlobal Corporate Marketing and Corporate Communications担当バイスプレジデントを務めるMartina Trucco氏がインタビュアーとなり、Global Operations担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるManish Bhatia氏が、取り組みについて語る。

上記YouTubeのスクリーンショット。左が聞き手のMartina Trucco氏、右がManish Bhatia氏(クリックで拡大)

 Bhatia氏は、COVID-19への対策について、「チームメンバー(Micronでは従業員をこう呼ぶ)の安全性が、当社の最優先事項だ」と強調した上で、「Micronは、初期段階からよく対応している」と語る。「2020年1月半ばに中国政府が武漢を封鎖したが、それが、われわれが中国のみならずアジア全域の工場において対策を考えるアラートとなった。感染が広がる前に先々を見据え、対策を考えた。それらの対策を随時アップデートし、世界のMicron工場に適用していった」(同氏)

 Bhatia氏は、Micronの対策は2段階で行ったと述べる。

 1つ目のステップは、とにかく工場内にウイルスを持ち込ませないこと。そのため、工場に通勤、来訪する人の数をまずは減らした。「管理部門や、在宅勤務でも機能するチームについてはテレワークに切り替えるとともに、訪問者、契約者、フィールドサポートメンバーなど当社に来社する人の数を大幅に減らした」(Bhatia氏)

 2つ目のステップとして、感染拡大のリスクを減らすことに注力した。工場では、各グループを「レッドチーム」と「ブルーチーム」の2つに分けたという。「製造担当、製造計画担当など、同じグループに所属するメンバーを2チームに分けた。レッドとブルーがかち合うことがないよう、シフトやカフェテリアに行く時間、工場で働くエリアなどをしっかりと分けている。2チームに分けることで冗長性も確保できる」(Bhatia氏)

 Bhatia氏は、「こうしたチーム分けや、マスク着用、体温測定といった、できる限りの対策を全てとることで、世界各地のどの工場でもフルの生産体制を維持できている。唯一、マレーシア・ムアールの工場は、政府が発表した活動制限令により限定的な生産を行っている」と述べた。

スマートマニュファクチャリングも加速

 Micronは、機械学習やビッグデータ分析、産業用IoT(モノのインターネット)などの技術を導入してスマートマニュファクチャリングを進めているが、Bhatia氏は「COVID-19の影響によって、自動化や、工場のリモート制御/監視がますます進むだろう」と述べている。「装置のメンテナンスやチューニング、導入にもビデオ会議システムを導入し始めている。さらに、その次のステップとして、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)技術を活用し、専門家がリモートでナビゲートし、工場のチームメンバーがそれに沿って作業や操作ができるようにすることも検討している」(同氏)

 Bhatia氏は「COVID-19は、人々の働き方だけでなく、どのように工場の生産体制を維持するのか、どのように新しい技術を導入するか、どのように顧客やサプライヤーと協力するか、こういった全てのことを大きく変えるだろう。個人的には、サプライチェーンの結び付きも以前より強くなっていると感じている。より効率的に働くにはどうすればいいかを考えていくきっかけになるという意味で、ポジティブに捉えている」と語った。

Micronのシンガポール工場では、ロボットや産業用IoT(センサーで装置や環境をモニタリング)を積極的に活用している。EE Times Japanが2019年8月に撮影(クリックで拡大)

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