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» 2020年07月16日 13時30分 公開

白物家電の待機電力を低減する:ローム、「業界初」のゼロクロス検知ICを開発

ロームは2020年7月、ゼロクロス検知IC「BM1ZxxxFJシリーズ」を開発した。白物家電製品などにおいて待機電力の低減が可能となる。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

ゼロクロス検知回路の待機電力は0.01W

BM1ZxxxFJシリーズの外観

 ロームは2020年7月、ゼロクロス検知IC「BM1ZxxxFJシリーズ」を開発したと発表した。白物家電製品などにおいて待機電力の低減が可能となる。ゼロクロス検知が可能なICは「業界初」だという。

 エアコンや洗濯機、掃除機など多くの家電製品では、モーター制御やマイコン制御を効率よく行うため、AC波形の電圧0V地点を検出するゼロクロス検知回路を搭載する。この回路にはフォトカプラを用いるのが一般的だという。ところが、その回路の消費電力は、全体の待機電力のほぼ半分を占めており、待機電力の削減に向けて課題の1つとなっていた。

 新製品は、フォトカプラやトランジスタを用いる必要がないため、ゼロクロス検知回路の待機電力を0.01Wと極めて小さくできる。モーター制御用途ではモーター入力電圧検知回路が不要となり、部品点数の削減を可能にした。

BM1ZxxxFJシリーズの主な特長 (クリックで拡大) 出典:ローム

 電源オン時、AC電圧によってばらつく遅延時間の誤差も、最大±50マイクロ秒に抑えた。これにより、利用する電源電圧が国や地域によって異なる場合でも、効率よくモーターを制御することができる。また、フォトカプラに比べ経年劣化などによる故障リスクも軽減した。

BM1ZxxxFJシリーズを洗濯機に応用した例 (クリックで拡大) 出典:ローム

 新製品は6製品を用意している。回路は通常整流や倍整流、出力はPulse波形やEdge波形などに対応するモデルがあり、用途に適した製品を選ぶことができる。フォトカプラを用いた現行のゼロクロス検知回路からも、ソフトウェア変更なしで置き換えることができるという。

 耐圧は600V、出力時に定格電圧以下に分圧することで、最大定格5Vのマイコン制御も可能である。マイコンを保護するために4.8Vを超えないようにする電圧クランプ機能を搭載した。パッケージは外形寸法が4.90×6.00×1.65mmの「SOP-J75」と、8.65×6.00×1.62mmの「SOP-J11」で供給する。サンプル価格(税別)は500円。

BM1ZxxxFJシリーズの主な仕様 (クリックで拡大) 出典:ローム

 なお、ゼロクロス検知ICや電源ICなどを搭載したゼロクロス検知IC評価ボードも用意している。コアスタッフオンラインとチップワンストップのサイトより購入することができる。

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