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» 2020年07月30日 17時45分 公開

産業/IoT向け比率高まり利益増:ルネサス4〜6月期、減収も当初予想を上回る

ルネサス エレクトロニクスは2020年7月30日、2020年12月期第2四半期(2020年4〜6月)業績(Non-GAAPベース)を発表した。

[竹本達哉,EE Times Japan]

 ルネサス エレクトロニクスは2020年7月30日、2020年12月期第2四半期(2020年4〜6月)業績(Non-GAAPベース)を発表した。それによると、同四半期における売上高は、1667億円で前年比13.5%減の減収となった。自動車向け半導体ビジネスでの売り上げ減が大きく響いた。

 同四半期の売上総利益率は47.5%で前年同期比3.9ポイント改善し、営業利益も前年同期比11%増の302億円で増益となった。利益率の比較的低い自動車向け半導体の売り上げ比率が低下し、逆に、比較的利益率の高い産業/インフラ/IoT向け半導体の売り上げ比率が上昇したことが、利益率改善、営業増益につながった。

2020年12月期第2四半期(2020年4〜6月)業績概要 (クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス

 なお、第2四半期の自動車向け半導体事業の売上高は726億円で、前年同期比23.2%減、前四半期比22.4%減。産業/インフラ/IoT向け半導体事業売上高は916億円で、前年同期比2.1%減、前四半期比10.9%増となっている。

セグメント別業績推移(クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス

 ただ第2四半期業績は、売上高、利益ともに、2020年5月に公表していた業績予想の予想中間値を上回る結果となった。最高財務責任者(CFO)を務める新開崇平氏は「5月に公表した予想の中間値よりも、売上高は102億円ほど上振れした。その102億円のうち4割程度は、需要の落ち込みが発現しなかったことが上振れ要因。また、3割程度は、物流面での(コロナ禍影響による)収益減が予想よりも発現しなかったことで上振れた」とした。また、社長兼CEOの柴田英利氏は、「5月に予想を公表した時よりも、半導体需要見通しについては、安心した気持ちで、今回の業績を発表することができている。5月の発表時点では、自動車の生産低迷はいつまで続くか見通せず、不安だったが、自動車の生産はかなり良い方向で立ち上がってきている」と述べた。

 第2四半期の前工程工場稼働率は、自動車向け半導体需要減により、前四半期よりも悪化し、全前工程工場平均で50%程度になった。第3四半期(2020年7〜9月)以降、自動車半導体需要の回復で稼働率は上昇していく見込みだが、「新車の販売台数が完全に回復するには2年かかるとも言われており、すぐに70%というような水準まで稼働率は回復しないだろう」との見通しも述べた。

前工程工場稼働率(左)と在庫の四半期推移(クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス

 第3四半期業績予想は、売上高1630〜1710億円(前年同期比−11.1〜−6.7%)、売上総利益率45.5%(前年同期43.9%)、営業利益率14.5%(同14.6%)を予想している。

2020年12月期第3四半期(2020年7〜9月)業績予想の概要 (クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス

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