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» 2020年08月20日 09時30分 公開

Bluetooth SIG:コロナ接触確認をウェアラブル機器でも可能に、新仕様策定中

Bluetooth SIGは2020年8月18日(米国時間)、現在スマートフォン上で動作する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の曝露(ばくろ)通知システム(Exposure Notification Systems、略称:ENS)をウェアラブルデバイスでも利用可能にする新しいBluetooth仕様を策定中だと発表した。仕様の草案は、数カ月以内に公開予定という。

[永山準,EE Times Japan]

 Bluetooth SIGは2020年8月18日(米国時間)、現在スマートフォン上で動作する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の曝露(ばくろ)通知システム(Exposure Notification Systems、略称:ENS)をウェアラブルデバイスでも利用可能にする新しいBluetooth仕様を策定中だと発表した。仕様の草案は、数カ月以内に公開予定という。

 AppleとGoogleは2020年5月、世界中の公衆衛生当局向けにENSのAPIを共同で開発しており、これを活用したアプリは既にアフリカ、アジア、欧州、北米、南米の16カ国/地域で提供されている(同8月4日現在)。日本においては同6月、厚生労働省が新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)を公開している。

 このENSでは、Bluetoothによってランダムな識別子を他のデバイスと交換する機能を用いており、同機能が追加されたiOS 13.5以上またはAndroid 6.0以上のスマホに対応している。ただ、日本のスマホ保有率を見ても、20代と30代の各年齢層では9割以上である一方で、12歳以下は4割未満、75歳以上では2割を切っている(総務省:令和元年 通信利用動向調査報告書」より)ように、スマホでの対応だけでは全年代を広くカバーできるとはいえない。

 そこでBluetooth SIGはメンバー企業130社以上による曝露通知のワーキンググループを設立。ENSの高度なプライバシーとセキュリティ保護機能を維持しつつ、ウェアラブルデバイスの追加サポートを行うための標準化を進めているのだという。

リストバンドなど対応で普及を促進へ

 ENSは利用者数が増えるほどその効果が高まる性質のものであり、各国も普及のための取り組みを進めている(COCOAの総ダウンロード数は2020年8月18日午後5時現在で約1377万件)。今回の新仕様が標準化され、リストバンドなどBluetoothを搭載した簡易なウェアラブルデバイスでも既存ENSが利用可能となれば、小学生以下や高齢者といったスマホ保有率が低い年齢層を中心に利用者拡大が期待できるだろう。また、セキュリティの高い施設などスマホを持ち込めない環境でのENS利用も実現できる。

ウェアラブルデバイスで曝露通知システムを利用した場合の図 (クリックで拡大) 出典:Bluetooth SIG

 発表文では、ミュンヘン工科大学の物理学教授で、新型コロナウイルスに対する非医薬品介入の研究を進めているElisa Resconi氏の下記コメントも紹介している。

 「COVID-19のような感染症の場合、感染拡大の防止にあたってとりわけ重点的な管理が求められる年齢層が存在する。しかし、こういった層ではスマホ普及率が比較的低い場合が多く、スマホをベースとした現在の曝露通知システムではカバーしきれていない。ウェアラブルデバイスによる曝露通知システムのサポートは、こういった年齢層が効果的に活用できるようになる画期的な方法といえるだろう」

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