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» 2020年08月20日 11時30分 公開

福田昭のストレージ通信(167):HDD大手Seagateの四半期業績は前期比で減収減益に (1/2)

今回は、ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Seagate Technologyが発表した2020会計年度第4四半期(2020年4月〜6月期)の業績を紹介する。

[福田昭,EE Times Japan]

売上高の前期比は減少、前年同期比は増加

 ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)と米Western Digital(以降はWDと表記)が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日(現地時間)はSeagateが2020年7月28日、WDが同年8月5日である。そこで今回と次回は、SeagateとWDの四半期業績を続けてご報告する。

 Seagateの会計期間は7月から始まり、6月を決算月とする。7月28日に同社が発表したのは2020年4月〜6月の四半期業績で、会計年度では「2020会計年度第4四半期」となる。

 2020会計年度第4四半期(2020年4月〜6月期)の売上高は前四半期比(前期比)7.4%減、前年同期比6.2%増の25億1700万米ドルである。前四半期比が減少となるのは5四半期ぶりである。前年同期比は2四半期連続で増加した。

 概況としてはクラウド向けおよびデータセンター向けの需要が強く、出荷容量を押し上げた。ニアライン向けHDDの出荷容量は過去最高を記録した。一方、世界的な経済の先行き不安とCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大により、映像やミッションクリチカル、コンシューマーなどに向けたHDDの需要が悪影響を受けた。

 2020会計年度第4四半期(2020年4月〜6月期)の営業利益(GAAPベース)は前四半期比(前期比)29.0%減、前年同期比19.6%減の2億6700万米ドルである。粗利益率(GAAPベース)は26.5%で、前の四半期から0.9ポイント低下した。売上高営業利益率(GAAPベース)は10.6%で、前の四半期から3.2ポイント減とかなり下がっている。流通費と人件費の増加が響いた。

2020会計年度第4四半期(2020年4月〜6月期)の業績概要。出典:Seagate Technology(クリックで拡大)
Seagate Technologyの四半期業績の推移(売上高と営業利益(GAAPベース))。同社の公表資料から筆者がまとめたもの(クリックで拡大)

HDDの前期比は減収、SSDの前期比は微増

 Seagateの製品別売り上げは、「HDD製品」と「その他(エンタープライズ・ソリューションやSSD製品など)の製品」に分けられる。売り上げのほとんどを占めるのは、HDD製品である。

 2020会計年度第4四半期(2020年4月〜6月期)に「HDD製品」の売り上げは前四半期比(前期比)8.1%減、前年同期比5.3%増の23億2100万米ドルとなった。前期比がマイナスとなるのは5四半期ぶりである。前年同期比は2四半期連続でプラスとなった。

 2020会計年度第4四半期(2020年4月〜6月期)の「その他(エンタープライズ・ソリューションやSSD製品など)の製品」の売り上げは1億9500万米ドルだった。前四半期比(前期比)では1.6%増、前年同期比では16.7%増である。

四半期業績の推移(2019会計年度第4四半期〜2020会計年度第4四半期)。出典:Seagate Technology(クリックで拡大)
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