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500MHz/1GHz帯域の高精度差動プローブを発売コモンモード電圧は60V

テレダイン・レクロイは、500MHz/1GHzの広帯域でコモンモード電圧が60Vの高精度差動プローブ「DL-HCM」シリーズを発表した。48V系パワーエレクトロニクスや車載エレクトロニクスなどにおける高速信号の測定に向ける。

» 2020年10月28日 13時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

GaN半導体搭載の48V系パワーエレや車載エレを視野に

 テレダイン・レクロイは2020年10月、500MHz/1GHzの広帯域でコモンモード電圧が60Vの高精度差動プローブ「DL-HCM」シリーズを発表した。48V系パワーエレクトロニクスや車載エレクトロニクスなどにおける高速信号の測定に向ける。

 新製品は、500MHz帯域でコモンモード電圧60Vの「DL05-HCM」と、1GHz帯域でコモンモード電圧60Vの「DL10-HCM」を用意した。また、DL-HCM用に広温度範囲オプション(30MHz)「DL-HCM-HITEMP」とアクセサリーキット「DL-HCM-ACC-KIT」も発売する。

 自動車や産業機器などでは、電源電圧が12Vあるいは24V系から48V系へと移行している。新製品はこうした動きに対応して開発した。例えば、GaN(窒化ガリウム)半導体などを搭載した48V系コンバーターでは、充電時に電圧が55Vを超える。このため、DL-HCMのコモンモード電圧は60Vとした。差動ダイナミックレンジは80Vである。これにより、フルスイング時のスイッチング電圧測定でも十分に対応することができるという。

 コンバーターの高速動作にも対応し、1GHz帯域の製品を用意した。周波数平たん度を0.1dBに抑え、ゲイン精度は0.5%を実現した。なお、高温対応のプローブチップも用意、被測定デバイスに応じたプロービングが可能である。

 価格は、DL05-HCMが75万円、DL10-HCMが86万円。DL-HCM-HITEMPは2万円、DL-HCM-ACC-KITは6万7000円となっている。

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