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» 2020年12月01日 12時00分 公開

Uber ATG売却報道など自動運転関連で注目ニュース相次ぐトレンドを反映(1/3 ページ)

自動車/車載エレクトロニクス関連のニュースは毎週のように発表されている。ここ数カ月で発表された、注目しておきたいニュースを幾つか紹介したい。

[Egil Juliussen,EE Times]
画像はイメージです

 自動車/車載エレクトロニクス関連のニュースは毎週のように発表されている。ここ数カ月で発表された、注目しておきたいニュースを幾つか紹介したい。


安全性に関するレポート

 米国のシンクタンクであるRand Corporation(ランド研究所、以下Rand)は2020年10月29日(現地時間)、「Safe Enough: Approaches to Assessing Acceptable Safety for Automated Vehicles(十分な安全性:自動運転車の十分な安全性の評価に向けたアプローチ)」というタイトルの自動運転車(自動運転)に関する重要な報告書を発表した。同報告書は2017年にUber Advanced Technology Groupから依頼を受け、Randが作成したものである。同報告書は140ページ以上の量で、こちらから入手できる。

 同報告書を数段落にまとめることは難しいが、要点を解説してみたいと思う。Randは2020年10月29日に発表したプレスリリースの中で、同報告書の要点を説明している。

 同報告書は十分な安全性に焦点を当てているため、批判もあると思われる。十分な安全性は、利害関係者による定義と協力が必要になる。重要なのは、自動運転技術の進歩に伴って、十分な安全性の定義も改善されなければならないということだ。Randは、自動運転の安全性に関する報告書の作成に向けて、第一線の自動運転開発者を対象に大規模な調査を行って専門知識をまとめたという。

 Randは、自動運転の安全性を評価するために、測定とプロセス、しきい値の3つの異なるアプローチを開発した。3つのアプローチは相互に補完し合う形で、いずれかが最良のアプローチに分類されるようなものではない。

 主要なアプローチである測定は、いわゆる「ロードマンシップ」で、危険を招かずに安全に運転し、他人が引き起こした危険に適切に対応する能力のことである。プロセスは、さまざまな技術団体や自動車団体、政府機関による自動運転の安全関連規格の策定および適合のことである。

 定性的または定量的なしきい値は、自動運転の安全性を評価するもう1つの方法だ。しきい値として最も有用なのは、人間の運転能力である。しきい値は、自動運転技術の進歩に伴って進化する。より安全でより厳しいしきい値を満たすことは、自動運転の長期的な課題である。

カリフォルニア州の有料ロボタクシーサービス

 米国カリフォルニア州では、有料のロボタクシーサービスは許可されておらず、顧客がロボタクシーサービスを無料で利用できるテストのみが認められている。だが、2020年11月19日に条件が変更された。

 カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)は2つの新しいプログラムを承認し、これにより企業が有料のロボタクシーサービスを開始できるようになった。

 ただし、同サービスの提供を開始するには多くの要件を満たさねばならず、サービスの展開中は運用データを四半期ごとにCPUCに提出しなければならない。140ページ以上にわたるCPUCの文書は、こちらから参照できる。自動運転に関する命令は同文書の最後の23ページに記載されている。

 2つの有料ロボタクシープログラムには、ドライバーが同乗する自動運転と、非常事態に備えて遠隔操作に対応したドライバーレスの自動運転がある。自動運転企業はおおむね、カリフォルニア州がついに有料ロボタクシーサービスを承認したことを喜んでいるが、許可要件がよりシンプルになり、義務化される運用データが少なくなることを望んでいる。同サービスの展開が2021年後半かそれ以降になるかもしれないという懸念も出ている。

 参加企業は、CPUCに安全性に関する計画書を提出する必要がある。四半期ごとにCPUCに提出が義務付けられている運用データには、送迎場所に関する匿名情報や、走行距離、乗客を乗せた走行距離、車いすの乗客を乗せられる車両の数、ハンディキャップを抱えたコミュニティーに対するサービスレベルなどが挙げられる。また、車両燃料の種類についても明示する必要がある。

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