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ソニー独自のLPWA「ELTRES」、サービス開始へワイヤレスジャパン 2019

ソニーネットワークコミュニケーションズは、「ワイヤレスジャパン 2019」で、IoT(モノのインターネット)ネットワークに適したLPWA(Low Power Wide Area)通信サービス「ELTRES(エルトレス)」の概要や、ELTRES対応通信モジュールなどを紹介した。

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パートナープログラムの受付始まる

 ソニーネットワークコミュニケーションズは、「ワイヤレスジャパン 2019」(2019年5月29〜31日、東京ビッグサイト)で、IoT(モノのインターネット)ネットワークに適したLPWA(Low Power Wide Area)通信サービス「ELTRES(エルトレス)」の概要や、ELTRES対応通信モジュールなどを紹介した。また、パートナープログラムの受付も始めた。

 ELTRESは、ソニー独自のLPWAネットワーク技術である。低電力でありながら長距離でも安定した通信が可能で、高速移動中でも通信できるという特長を持つ。ETSI(European Telecommunications Standards Institute)より国際標準規格として公開され、世界市場での普及を目指す。具体的には、空中線電力が20mWの特定小電力無線で、見通し100km以上の通信距離や時速100km以上での高速移動中でも、途切れにくい通信を実現した。

 ELTRESを活用したIoTネットワークサービスの商用化に向けて、2018年9月より国内でプレサービスを開始している。ブースには、GNSSチップを内蔵したELTRES対応通信モジュール「CXM1501GR」や、これを搭載した「ELTRES端末」、LPWAアンテナ、ソフトウェア開発用ボード「CXM1501GR-DK」などを展示した。


CXM1501GRの外観とブロック図
左はELTRES端末、右はCXM1501GR-DKの外観

 さらに、ソニーネットワークコミュニケーションズ、NECネッツエスアイ、オリックスの3社は共同で、ELTRESを活用したIoTネットワークサービスを2019年9月より始める計画だ。関東や東海、関西の主要都市を中心にスタートし、2020年度上期には全国で展開する予定。

 そこで、ELTRESに関する情報提供やプロモーションの支援、パートナー企業同士のビジネスマッチングなどを行う「ELTRESパートナープログラム」の受け付けも開始した。特定のパートナー企業に対しては、2019年7月下旬よりβサービス環境を提供する。

 パートナープログラムは、4つのカテゴリーを用意している。IoT向けデバイスを設計製造する「端末パートナー」、ELTRESを活用したソリューションやプラットフォームの開発、運用などを行う「ソリューションパートナー」、アプリケーションを構築する「アプリケーションパートナー」および、端末などの販売を行う「チャネルパートナー」である。特に、端末パートナーに対しては、CXM1501GRを提供する。

 なおブースでは、アイ・オー・データ機器製の送信機(参考出展)やマスプロ電工製の通信ユニット、Braveridge製のGPSトラッカー、Innovation Farm製のLPガス対応端末を始め、ELTRESを活用するためのIoTプラットフォームや、具体的なアプリケーションの実証実験結果などを紹介した。

左はマスプロ電工製通信ユニット、右はBraveridge製GPSトラッカーの外観


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