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BDで1ラック当たり1ペタバイトを実現、HLDSの光ディスクライブラリメモリ/ストレージ技術

日立エルジーデータストレージ(HLDS)は、ブルーレイディスク(BD)を用いて、1ラックあたり最大1P(ペタ)バイトの総記憶容量を実現できる光ディスクライブラリ「Optical library HL200」を発売した。

» 2014年10月27日 13時50分 公開
[EE Times Japan]

 日立エルジーデータストレージ(HLDS)は2014年10月、業務用途専用で高い信頼性を実現しているブルーレイディスク(BD)を用いて、1ラックあたり最大1P(ペタ)バイトの総記憶容量を実現できる光ディスクライブラリ「Optical library HL200」を発売した。映像や公文書、医療画像情報など、大容量データを長期保存する用途に向ける。

 搭載するBDは、青色レーザーを用いた両面記録により、1枚当たり200Gバイトの記録容量を持つ。その上、データ寿命は50年を超えることが同社の加速試験で確認されており、高い信頼性を実現している。BDに記録したデータは電源供給や空調管理がない状態でも保存することができるため、保存のための特別なコストも不要である。

 このBDを1台のライブラリに500枚まで搭載することができ、総記憶容量は100Tバイト(ユーザー容量は最大84Tバイト)となる。さらにこのライブラリは、標準の19インチラックに最大10台収納できるため、HL200としては、総記憶容量が最大1Pバイトに達することになる。また、BD標準のエラー訂正コード(ECC)に加えて、独自のエラー訂正コード(RRC)を付加することで、BDの再生互換性を保ちつつ、データの信頼性も高めることができる。

HL200の外観(左)とHL200の内部

 この他、主な仕様として、インタフェースはイーサネットポート1GbE×6を用意した。消費電力は動作時が136W、アイドリング時が90Wである。データ転送速度は再生時が最大216Mバイト/秒、記録時が最大216Mバイト/秒(108Mバイト/秒ベリファイ付)、アクセスタイムは約80秒となっている。

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