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» 2014年12月11日 16時00分 UPDATE

テスト/計測:ICテスターをクラウド経由で構築――使いたい機能を、使いたい分だけ! (1/2)

Cloud Testing Serviceは、ICテスターの機能を、クラウド経由でオンデマンドに提供するサービスを手掛けている。スマートフォンのアプリのように、使いたい測定機能を、使いたい分だけインストールして使用する。

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

 アドバンテストの子会社であるCloud Testing Serviceは、少し変わったICテスティングサービスを提供している。それが、「CloudTesting Service」だ。文字通り、クラウドを利用してICテスターの測定機能を、必要な時に必要な分だけ使えるようになっている。

 CloudTesting Serviceは、主に、クラウド上の計測ソフトウェア「Testing IP」、ユーザーのPC、小型の計測器「CloudTesting Station」で構成される。PCとCloudTesting StationはUSBで接続し、クラウドからTesting IPを計測器にインストールして使用する。ちょうど、見たいチャンネル/番組だけを申し込むケーブルテレビや、欲しいアプリをインストールして使うスマートフォンのようなイメージだ。

 Testing IPは、DC特性検証用の電源電流検証、AC特性検証用の周波数検証、ロジック機能検証など、現時点で60種類ほどが用意されていて、それぞれに月額使用料が設定されている。ユーザーは、選択したTesting IPの分だけ、月額で料金を支払う仕組みだ。もちろん、Testing IPを月単位で追加したり、削除したりもできる。

photo 「Testing IP」の選択画面。必要な機能にチェックを入れていく。右側には、月額使用料が表示されている(クリックで拡大)

 CloudTesting Stationは、電源供給ユニット、電流・電圧測定ユニット、任意波形発生器、デジタイザなどを搭載していて、32チャンネルを備えた「CX1000P」と、128チャンネルを備えた「CX1000D」がある。これらは、無償で借りられ、「今月はCX1000P、来月はCX1000D」という使い方も可能だ。なお、テストに使う基板とケーブル(基板と計測器を接続する)は別途購入する必要がある。

photo 「CloudTesting Station」。左が「CX1000P」、右が「CX1000D」(クリックで拡大)

 Cloud Testing Serviceの社長である木村学氏は、「クラウドを使って、オンデマンドにテスターを構築する仕組みは、これまでになかった」と強調する。木村氏は、「半導体メーカーの統合が進んでいるが、ベンチャー企業のような小さな規模のメーカーはたくさんある。ただ、そのようなメーカーがICテスターに投資するのはなかなか難しい」と説明する。多数存在する半導体ベンチャー企業にも気軽に使ってもらえて、かつ迅速にテスティング技術を提供するために開発されたのが、CloudTesting Serviceである。

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