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» 2015年09月14日 15時45分 UPDATE

充電池の特性を測って再現する!:任意の電池に成り代わるバッテリーシミュレータ (1/2)

ケースレーインスツルメンツは2015年9月14日、電池駆動のウェアラブル/モバイル機器開発向けに、任意のバッテリーの挙動を再現するバッテリーシミュレータ「2281S-20-6」を発売した。

[竹本達哉,EE Times Japan]

充電池の挙動をフルに再現

 ケースレーインスツルメンツは2015年9月14日、電池駆動のウェアラブル/モバイル機器開発向けに、任意のバッテリーの挙動を再現するバッテリーシミュレータ「2281S-20-6」を発売した。価格は26万4000円(税別)。

 充電池は、残量などにより出力電圧や等価直列抵抗などが変化する。そのため、モバイル機器やウェアラブル機器などバッテリー駆動する機器では、特定の残量での動作や連続的に残量が変化する中での動作をテストする必要がある。

 こうした動作テストでは、これまで試験用電源などが用いられてきたが、連続的な変化は再現できず、実際の電池を使用したテストが行われてきた。ただ、実際の電池を使用する場合は、テストを行いたい電池残量にするため、電池を充放電し調節する必要があり、繰り返し行う試験などでは、相当な手間を要した。

 ケースレーが製品化したバッテリーシミュレータは、こうしたバッテリー駆動機器のテスト課題を解決するもの。電池残量、出力電圧、等価直列抵抗を連続的にバッテリーシミュレータが再現し、実際の電池同様の動作を行う。これにより、「電池残量5%から0%までの範囲での機器の動作チェック」といったテストを簡単な操作だけで、繰り返し行える。

tt150914KEITH001.jpg バッテリーシミュレータ「2281S-20-6」 (クリックで拡大)

 バッテリーのシミュレーションは、電池容量と開放電圧、等価直列抵抗の関係をテーブル化したモデルをシミュレータに読み込ませることで、任意のバッテリーの挙動を再現可能だ。

バッテリーモデルも作成可能

 2281S-20-6には、バッテリーテストモードがあり、バッテリーの充放電テスト(容量、電圧/電流、等価直列抵抗の測定)が行える上、充放電テスト結果から、バッテリーシミュレーション用のバッテリーモデルも作成できる。そのため、バッテリーメーカーから提供されるテーブルだけでなく、「1万回充放電を繰り返したバッテリー」など、実物さえあれば、任意のバッテリーのシミュレーションを手軽に行うこともできる。

 その他、高精度DC電源モードを備え、機器の消費電流を精密に測定可能。測定精度は、最小10nAで、6.5桁表示まで対応。最大毎秒3000測定を誇り、LXIで接続した外部機器を使うことで長時間のデータ取得も行える。

tt150914KEITH002.jpg 高精度DC電源モードを使用し、スマートフォンの消費電流、電圧を測定している様子。測定結果は、6.5桁での数値表示の他、リアルタイム波形表示も行える (クリックで拡大)
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