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» 2015年12月03日 10時00分 UPDATE

中国の市場規模は全体の約30%に:2016年半導体市場は前年比1.4%増の緩やか成長へ (1/2)

世界半導体市場統計(WSTS)は、2015年秋季の半導体市場予測を発表した。スマートフォン市場の成長率が低いことや中国株の暴落が影響し、2014年と比較して0.2%増と予測している。

[庄司智昭,EE Times Japan]

 世界半導体市場統計(WSTS:World Semiconductor Trade Statistics)は2015年12月1日、2015年秋季の半導体市場予測を発表した。スマートフォン市場が当初想定したよりも成長率が低いことや中国株の暴落が影響し、2014年と比較して0.2%増の3363億米ドルと予測。2011年以来で最大の成長率を記録した2014年(前年比9.9%増)の3358億米ドルに比べて、世界の各地域で力強さに欠ける結果となった。

 2016年以降は緩やかな成長が継続し、2016年は前年比1.4%増、2017年は3.1%増と予測している。これにより、2014年から2017年までの年平均成長率は1.5%増となり、2017年の市場規模は3516億米ドルになるという。(1米ドルに対する円の為替レートは、2015年は121.3円、2016年以降は122.2円を前提としている)

中国の市場規模は全体の30%に

 WSTSは、世界の主要半導体メーカー49社が加盟する、半導体市場に関する世界的な統計機関。今回発表された予測は、2015年から2017年までの3年間について、加盟各社が作成した市場予測をもとに、半導体の製品別/地域別の予測がまとめられている。

 2015年の予測が世界各地域で力強さに欠けた結果となった背景には、スマートフォン市場が当初想定していたよりも成長率が低かったこと、中国株の暴落により電子機器市場の景気にも影響が出たことを挙げた。また、2014年に起こったWindows XPのサポート終了によるPCの買い替えといった特需が、2015年はなかったことも要因という。

 景気の回復は遅れる見込みが強く、2016年以降も緩やかな成長が継続するとしている。「信頼性を重視した自動車用途、スマートフォンを中心とした通信用途が伸びていく」(WSTS)と語った。なお、中国の市場規模は、世界の約30%になるとした。

 日本市場でみると、2015年は円ベースでは緩やかに成長し、前年比2.9%増の3兆7895億円になると予測している(ドルベースでは為替の影響で、前年比10.3%減となっている)。2016年は前年比1.8%増の3兆8582億円、2017年は前年比2.0%増の3兆9362億円とした。自動車用途のけん引が大きいという。

ts151202_WSTS01.jpg 地域別半導体市場規模実績と予測のグラフ (クリックで拡大) 出典:WSTS
地域別半導体市場規模実績と予測 (単位:億米ドル)
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 14〜17年
CAGR
世界全体 2263 2983 2995 2915 3055 3358 3363 3410 3515 1.5%
アジア太平洋 1196 1600 1640 1629 1744 1942 2018 2045 2109 2.8%
米国 385 536 551 543 614 693 689 705 730 1.8%
欧州 298 380 373 331 348 374 343 343 353 −1.9%
日本 484 383 465 429 410 348 312 315 322 −2.6%
円ベース
(百億円)
357 408 341 327 339 368 378 385 393 2.3%
為替レート
(1米ドル)
93.4円 87.7円 79.7円 79.7円 97.6円 105.7円 121.3円 122.2円 122.2円
2014年までは実績値、2015年以降は予測値 / WSTSの発表資料より作成

*)WSTSの地域別市場の定義:半導体メーカーの国籍や生産工場の場所には関係なく、「半導体製品が半導体メーカーから第三者に販売された地域」を意味する。「第三者」には、半導体ユーザーである電子機器メーカー、EMS、半導体を扱う商社などが含まれる。

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