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» 2018年01月09日 10時30分 公開

福田昭のデバイス通信(129) 2月開催予定のISSCC 2018をプレビュー(5):ISSCC技術講演の2日目午前ハイライト(その2)、GPS不要の超小型ナビ、16Gビット高速大容量DRAMなど (1/2)

「ISSCC 2018」2日目午前に行われるセッションのうち、セッション9〜12の見どころを紹介する。76GHz〜81GHz帯を使用する車載用ミリ波レーダー送受信回路や、超小型の慣性式ナビゲーションシステム、GDDR6準拠の16GビットDRAMなどが登場する。

[福田昭,EE Times Japan]

無線送受信回路、センサー、メモリのハイライト講演

 2018年(今年)2月に米国サンフランシスコで開催予定の半導体回路技術に関する国際学会、「ISSCC 2018」の概要をシリーズでお届けしている。前回は、メインイベントである技術講演セッションの2日目午前(現地時間で2月13日火曜日午前)から、セッション7とセッション8のハイライトをお届けした。今回は、セッション9〜セッション12のハイライトをご紹介する。

 繰り返しになるが、2日目午前の技術講演セッションをおさらいしておきたい。この時間帯は、セッション番号でセッション7からセッション12までの6本のセッションが予定されている。セッション名は「ニューロモルフィックとクロック、セキュリティの回路」(セッション7)、「無線給電と環境発電(エネルギーハーベスティング)」(セッション8)、「無線トランシーバーとその要素技術」(セッション9)、「センサーシステム」(セッション10)、「SRAM」(セッション11)、「DRAM」(セッション12)である。

 なおセッション11とセッション12は発表件数が少ないハーフセッションで、同じ部屋を使って午前の前半がセッション11、午前の後半がセッション12という進行になる。つまり、全体としては5本の技術講演が同時並行に進む。

2日目(2月13日)午前の技術講演セッション一覧。ISSCC 2018のプログラムからまとめた(クリックで拡大)

自動運転車両の周囲を常に監視するミリ波レーダー用送受信回路

 セッション9の「無線トランシーバーとその要素技術」では、自動車の周囲をモニターするミリ波レーダー送受信回路の発表に注目しよう。

 Texas InstrumentsとIntel、Uhnderの共同研究グループは、76GHz〜81GHzの周波数帯域を使う自動車用ミリ波レーダー送受信回路を開発した(講演番号9.1)。自動運転機能を備えた自動車に搭載することを狙う。車両の周囲状況を常にモニターすることで、状況の変化に応じた運転操作を支援する。

 開発した送受信回路は複数のアンテナを搭載するMIMO(multiple-input and multiple-output)に対応する。3個の送信回路と4個の受信回路を集積した。送信出力は10dBm(10mW)である。ミリ波の送信ビームを成形するためのバイナリ/リニア位相変調器を送信回路に載せた。I/Q受信回路の雑音指数は帯域幅が15MHzのときに18dB未満。位相同期ループ(PLL)によるチャープ発生回路の立ち上がりは100MHz/μs、位相雑音は4GHzのときに−91dBc/Hz未満である。

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