メモリチップ価格の追跡を手掛ける市場調査会社TrendForceによると、DRAM価格は2018年第4四半期(10~12月)に同年前期比で約5%下落する見込みだという。
メモリチップ価格の追跡を手掛ける市場調査会社TrendForceによると、DRAM価格は2018年第4四半期(10~12月)に同年前期比で約5%下落する見込みだという。その背景には、ビット供給量が増える一方で、ホリデーシーズンを前に需要の伸びが鈍化していることがある。
TrendForceの一部門であるDRAMeXchangeでシニアリサーチディレクターを務めるAvril Wu氏は、報道発表資料の中で「DRAM製品の価格は2018年第2四半期(4~6月)まで9四半期連続で上昇していたが、2018年第3四半期(7~9月)に入ってからは低迷傾向にある」と述べた。
Wu氏によると、PCおよび、サーバ用DRAMの価格上昇が特に弱く、2018年第3四半期にはわずか1~2%しか伸びなかったという。一方で、モバイル用DRAMの価格は、ホリデーシーズンが近づいているにもかかわらず横ばい状態が続いている。また、グラフィックス用DRAMの価格は下落しているとようだ。
Wu氏は「2018年初めからスポット価格の下落が続いていたが、6月の終わりには約定価格より低い水準まで下がった。現在、スポット価格は約定価格を10%下回っている。これは、全体的なDRAM価格が下落していることを早期に示す指標となり得る」と述べた。
【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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