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ルネサス、誰でもモーター制御できる仕組みを公開へ”動くモノ”を作りたいメイカーズに向けて(2/3 ページ)

ルネサス エレクトロニクスは2014年11月、個人レベルでは作りづらいモーター制御システムを簡単に制作できるようにすることを目指した開発プロジェクトを立ち上げたと発表した。既に同プロジェクトで、C言語プログラムを記述するスキルがあれば、本格的なモーター制御が行えるというシステムを構築し、将来的には同システムに関する情報を広く公開していく方針だという。

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誰でもモーターを制御できる仕組みを構築

 そして、このほどルネサス“動くモノ”開発プロジェクトの成果として、「誰でもモーターを制御できる仕組み」のコンセプトを構築した。

 同コンセプトは、モーターモジュールにモータ制御に必要なマイコン、エンコーダー、駆動デバイス、さらには制御用ソフトウェアを全て実装し、ほぼモジュールだけでモーターを制御できるところまで機能を盛り込んだ。その上で、速度やトルク、出力、角度といった具体的な制御だけは、外部のマイコンボードなどからI2C、SPIといったシリアル通信経由のコマンド入力だけで行うようにした。マイコンボード側にAPIを入れれば、速度やトルク、出力、角度などの制御情報を記載したソースコード1行加えるだけで、これまでハードルの高かった複雑なモーター制御が行えるようになる。「感覚的には、マイコンボード上に、“これぐらいの速さで回れ”“この角度で止まれ”といった指示を書き込むだけで、指示通り、どんな大きなモーターでも動くイメージだ」という。


「誰でもモーターを制御できる仕組み」のコンセプトイメージ (クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス

 このコンセプトに基づき、モーターモジュールをはじめ、ArduinoやRaspberry Piとモータモジュールを接続するインタフェースボード、APIを試作。ArduinoやRaspberry Piを使うことさえできれば、誰でもソースコード1行でモーター制御を行える環境を実際に構築した。

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