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» 2015年09月08日 19時45分 公開

iPhoneと並ぶ、もう1つの目玉?:新型Apple TVは、成功するのか (2/3)

[Junko Yoshida,EE Times]

AppleがTV市場を制するには?

 IHSのコネクテッドホーム部門で主席アナリストを務めるMerrick Kingston氏は、この質問に対し、「私の見解では、DMA(Digital Media Adapter)機器市場を制することと、TV市場を制することは大きく異なる」と指摘した。

photo 2014〜2015年におけるDMA機器 出典:IHS Technology

 Kingston氏は、「Appleは、149米ドルのセットトップボックスを市場投入するだけで、有料テレビ市場の全体構造を一挙に解体できるわけではない。確かに、“コードネバー”の影響力は大きいし、テレビの視聴形態の変化によって有料テレビ市場は脅かされている。しかし、Appleは、有料テレビ放送の普及率が高い市場を“ある程度”切り崩そうとしているのではない」と述べる。

独占コンテンツは、市場を一変する要因となり得るのか

 Appleがコンテンツ保有者と排他的なパートナーシップを結ぶ、あるいはApple TV向けのオリジナルコンテンツをリリースするといった臆測は多い。この点は、DMA機器市場を一変するのだろうか。

 Kingston氏は「業界内では、『Apple TVにだけバンドルされるペイテレビ機能によって、Apple TVの魅力は増すのではないだろうか』という臆測がある」と説明した。

 Appleがテレビネットワークと協議していることを示唆するいくつかの証拠がある。うわさによるとAppleは、Apple TVのユーザー向けに、ケーブルTVを契約しなくても好きなチャンネルを視聴できる、月額40米ドルのプランを立ち上げたいようだ。Apple関連の情報を提供しているサイト9TO5Macは以前、「コンテンツはWebからストリーミングされ、新型Apple TV上で『iTunes』と統合される」と報じた。だが現在は、「そのようなApple TVの新サービスは、少なくとも来年まではリリースされないだろう」との見解を示している。

 Kingston氏は「確かにコンテンツは重要だが、私の見解では、独占的なコンテンツを売りにした機器は既に存在している。ケーブルテレビを契約していない人が、インターネット接続機器を通じてペイテレビを視聴したい場合、『Roku』や『PlayStation』といった選択肢が既にある。Appleにとって重要な米国市場では、Apple TVは、それほど充実していないTVサービスを提供する“第3の手段”にすぎないと捉えられる可能性がある」と分析している。

photo Apple TVでは、米国のケーブルTV会社HBOのストリーミングサービス「HBO Now」を利用できるようになっている。HBO Nowは2015年4月にスタートしたが、最初の3カ月はApple TV(およびiOS端末)に向けた独占コンテンツだった。ただし、こうした独占的なコンテンツの配信は、Apple TVの販売台数の増加にはそれほど貢献していないようだ

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