メディア

新型Apple TVを分解気になる搭載デバイスを中心に(1/2 ページ)

Appleが2015年9月9日(米国時間)に発表した「新型Apple TV」。iFixitが既に分解し、その様子を公開した。搭載部品を中心に見ていこう。

» 2015年09月24日 12時00分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]

 Appleが2015年9月9日(米国時間)に発表した「新型Apple TV」。3年半ぶりにリニューアルされたApple TVの発売日は、2015年10月下旬とされるが、モバイル機器の修理マニュアルを提供するiFixitが既に分解しており、その様子を公開した

 分解の様子を見ていく前に、新型Apple TVについて少しおさらいしていこう。

「A8」搭載、App Store対応

新型Apple TV

 新型Apple TVは、64ビットアーキテクチャを採用した「A8 デュアルコアプロセッサ」を搭載し、RAM容量は、従来モデル(第3世代Apple TV)と比べ4倍になる2Gバイトを備える。OSもこれまでの「iOS」ではなく「tvOS」となり、「Siri」による音声検索やApp Storeからのアプリインストールにも対応する。

 本体サイズは、従来の98×98×23mmから98×98×35mmと12mmほど分厚くなり、重さも425gと従来より150g以上、重くなっている。

 本体とともに、注目を集めるのがリモコン。ゲームアプリにも対応する中で、タッチセンサー、加速度/ジャイロセンサーも搭載する。

 新型Apple TVには2種のフラッシュメモリ容量の製品がラインアップされ、32Gバイト容量モデルは140米ドル、64Gバイト容量モデルは199米ドルという価格設定になっている。

 では、iFixitが行った分解の様子を、搭載部品を中心に見ていこう。

SK Hynixが目立つメインボード

 まずは、本体のメンボードから。

新型Apple TVのメイン基板 (クリックで拡大) 出典:iFixit

 メインボード中央の赤く囲ったデバイスが、A8 デュアルコアプロセッサ(APL1011)で、SK Hynixの2GバイトLPDDR3 SDRAM(H9CKNNNBKTBRWR-NTH)が同梱されている。なおメインボードの裏面に実装された32GバイトフラッシュメモリもSK Hynix製品(H2JTEG8VD1BMR)が採用されていたという。

 新たにIEEE 802. 11acに対応したWi-Fiモジュールは、Universal Scientific Industrialの「339S00045」が採用されている(オレンジで囲った部分)。

 その他、メインボードに実装されていた主なデバイスは次の通り。

  • 黄色:MicrochipのUSB HSIC 2.0 10/100イーサネットコントローラ「LAN9730」。刻印は、Microchipが買収したSMSCのロゴになっている
  • 緑色:Appleの「338S00057」。似た型番の「338S00055」は、メモリコントローラとして2015年モデルのRetina MacBookに搭載されていた
  • 水色:DP2700A1
  • 青色:Texas Instrumentsの「PA61」
  • 桃色:Fairchild Semiconductorの「DF25AU 010D 030D」(ブリッジ整流器?)
  • NXP Semiconductorsの「1112 0206 5271B4K」
  • 「V301 F 57K C6XF G4」との刻印のあるデバイス

 この他、電源ユニットが従来の3.4V 1.75Aから12V 0.917Aへと変更され、ヒートシンクが追加されていることも確認されている。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

公式SNS

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.