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» 2016年09月26日 09時30分 公開

情報通信市場の水晶代替へ:MEMS発振器が大きく進化! 100ppbのTCXOが登場 (2/2)

[竹本達哉,EE Times Japan]
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外付けのLDOやDACが不要

 回路/機能を集積しやすいMEMSの特長を生かし、0.2ピコ秒/mvの電源ノイズ除去機能やI2CないしSPIで少量の周波数をデジタル制御できる機能を備え、外付けのLDOやDACが不要だ。

「Elite Platform」の機能ブロック図と主な特長 (クリックで拡大) 出典:SiTime
Piyush Sevalia氏

 価格については非公表だが「外付け部品が不要であり、水晶に比べて、システムレベルでのコスト低減が見込める。何より、温度変化や振動に強いなどこれまでの水晶では不可能だったことをElite Platformは実現しており、価格面以外の競争力で十分に市場に浸透できる」とSevalia氏は語る。

 Elite Platformは、Stratum3規格のコア/エッジネットワーク用Super-TCXOであるSiT5356、SiT5357の他、車載/工業用途のGNSS(衛星測位システム)用のSuper-TCXO(周波数安定性±0.5ppm)や、12kHzから20MHzの範囲でのRMSフェーズジッタが0.23ピコ秒の超低ジッタ差動入力SPXO品(周波数安定性±10ppm)、高温度高信頼性差動出力VCXO品をラインアップする。このうち、超低ジッタ差動入力SPXO品と高温度高信頼性差動出力VCXO品は、既にエンジニアサンプルを提供済み。Super-TCXOについては、2017年上半期のサンプル出荷を予定している。Super-TCXOはいずれも6.0×4.9mmサイズのSOIC-8パッケージを採用し、SPXO/VCXOについては、3.2×2.5mmサイズQFNパッケージと7.0×5.2mmサイズQFNパッケージの2種がある。

「Elite Platform」として提供される4つの製品群 (クリックで拡大) 出典:SiTime

MEMS発振器「ここ10年で目覚ましい進化」

 Sevalia氏は、「MEMS発振器は、ここ10年間で目覚ましい進化を遂げた。周波数安定性は10年前、±25ppm程度だったが、Elite Platformにより±0.1ppmに達した。ジッタも、10年前の175ピコ秒から0.23ピコ秒と800倍も改善された。まだまだMEMSは進化の途上であり、MEMSが水晶を置き換えられる領域はさらに広がっていく」とした。

過去10年におけるSitimeのMEMS発振器の性能進化を示すグラフ。左が周波数安定性、右がジッタにおける性能進化を示している (クリックで拡大) 出典:SiTime
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