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車載クラスタなどに適した画像処理用IPをデモグラフィックス用エンジン

ソシオネクストは、「Embedded Technology 2017(ET 2017)/IoT Technology 2017」で、グラフィックス用IP「SEERIS(シーリス)」を内蔵したASIC、SoCを用い、画像処理、表示のデモ展示などを行った。

» 2017年11月20日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

用途に応じて機能ブロックを自由に組み合わせ

 ソシオネクストは、組み込み技術とIoT(モノのインターネット)技術の総合展「Embedded Technology 2017(ET 2017)/IoT Technology 2017」(2017年11月15〜17日、パシフィコ横浜)で、グラフィックス用IP「SEERIS(シーリス)」を内蔵したASIC、SoCを用い、画像処理、表示のデモ展示などを行った。

 同社はこれまで、自動車のデジタルクラスタ向け画像処理用IC、SoCなどを開発し、顧客に供給してきた。今回は、このコア技術ともいえるグラフィックス用エンジンをIPとして体系化し、「SEERIS Graphics Engine IP」という名称で販売することにした。ブースでは、SEERISを実装したASIC、SoCを用い、カメラ入力の映像に対して画像変形処理や遠近処理、ブレンド処理、回転処理などを施した映像を表示するデモを行った。

SEERISを実装したASICを用いて画像変形や遠近処理をデモ

 SEERISは、各種入力フォーマットの画像取り込み(キャプチャー)機能、2D/2.5D(簡易3D)に対応するグラフィックス処理機能、最大4Kの解像度に対応するディスプレイ出力コントロール機能と、大きく3つの機能ブロック(エンジン)で構成されている。さらに、高い安全性が求められる用途に向けて、表示映像の固着や乱れを検出するセーフティ機能も搭載した。

 画像処理用ASICやSoCを設計する顧客は、提供されるSEERISの中から用途に応じてそれぞれの機能ブロックを選択、組み合わせることができる。このため、車載用途はもとより、民生電子機器や医療機器といった用途に対し、最適な画像処理能力を持つASIC、SoCを短期間で開発することが可能になるという

ネイティブツールでARMベースのソフトウェア開発を可能に

 もう1つは、Linaroが策定する96Boards Enterprise仕様に準拠したソフトウェア開発環境「SynQuacer(シンクェーサー)Eシリーズ」である。この開発環境を利用することでユーザーは、PCでのコンパイルやターゲットシステムへのダウンロードなど、これまで負荷となっていた作業をなくし、ARMネイティブでの効率的なソフトウェア開発が可能になるという。

 SynQuacer Eシリーズは、ARM v8 64ビットアーキテクチャに対応するプロセッサ「SC2A11」を搭載したMicroATX仕様のボード「SynQuacer Eボード」と、このボードを実装した筐体「SynQuacer Eボックス」の形態で供給する予定となっている。

SynQuacer Eボードを実装したSynQuacer Eボックスの外観

 SC2A11は、動作周波数1GHzのARM Cortex-A53を24コア搭載している。消費電力はCPU当たり5W以下と極めて少ない。Eボックス当たりの消費電力は動作時で30W以下、スタンバイ時で20W程度である。

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