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» 2019年10月10日 11時30分 公開

3D NANDは144層へ、Optaneも更新:SCMで主導権目指すIntel、最新メモリを一挙に発表 (1/3)

Intelは2019年9月26日、世界各国の報道機関を対象に同社のメモリ/ストレージの新製品や戦略、採用事例を紹介する「Intel Memory and Storage Day」を韓国・ソウルで開催。同イベントに合わせて、「Optane DC Persistent Memory」の第2世代となる「Barlow Pass」(開発コード名)、QLC(Quad Level Cell)を用いた144層の3D(3次元) NANDフラッシュメモリなどを発表した。

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

 Intelは2019年9月26日、世界各国の報道機関を対象に同社のメモリ/ストレージの新製品や戦略、採用事例を紹介する「Intel Memory and Storage Day」を韓国・ソウルで開催。同イベントに合わせて、「Optane DC Persistent Memory」*)の第2世代となる「Barlow Pass」(開発コード名)、QLC(Quad Level Cell)を用いた144層の3D(3次元) NANDフラッシュメモリなどを発表した。

*)IntelとMicron Technologyが共同開発した不揮発性メモリ「3D XPoint」を搭載したメモリモジュール。

「Intel Memory and Storage Day」の基調講演に登壇したRob Crooke氏

 IntelのNon-volatile Memory Solution Groupでシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーを務めるRob Crooke氏は、イベント冒頭の基調講演で、「Intelは、マイクロプロセッサベンダーから“PC中心”へと移行した際、インターネットを介して世界中の何十億人もの人々をつなぎ、社会を根本から変えた。さらに、Intelが“PC中心”から“データ中心”へと移行している今、当社は、顧客が“データの海”から価値を見つける手助けをすることで、再び世界を変える新しいチャンスを手にした」と語った。

 Crooke氏は、“データ中心”の時代では、「クラウドコンピューティング」「AIと分析」「ネットワークおよびエッジ」の3つが大きなトレンドになると述べる。Intelは、これらをサポートすべく、「プロセス」「アーキテクチャ」「メモリ」「インターコネクト」「ソフトウェア」「セキュリティ」の6つを技術開発の中心に据えている。

 メモリ/ストレージの中で、Intelが最も注力している技術の一つが、SCM(Storage Class Memory)に相当するOptane技術である。Crooke氏は、「分析の作業を行うために、より大容量のストレージに対するニーズは高まっているが、HDDではとても対応できない。CPUの演算能力とHDDのレイテンシの間に存在するギャップは極めて大きい」と述べる一方で、そのギャップこそが、メモリ業界にとっては新しいビジネスチャンスになると強調した。

IntelはDRAMとHDDの間に存在する大きなギャップを埋めようとしている。この図は、今回のイベント中、何度も登場した(クリックで拡大)

第2世代の「Optane DC Persistent Memory」

Intel Data Center GroupのKristie Mann氏

 Intel Data Center Groupのシニアディレクター兼プロダクトマネジメントを務めるKristie Mann氏は、Intelのメモリ/ストレージの製品ロードマップを紹介。

 Barlow Passの他、Optane技術を搭載した「Optane DC SSD」の次世代バージョン「Alder Stream」(開発コードネーム)、3D NAND型フラッシュメモリを搭載したSSDの次世代バージョン「Cliffdale-R/Arbordale」を紹介した。今後もIntelのプロセッサ「Xeon」のアップデートに合わせて、Optane DC Persistent Memory、Optane DC SSD、Intel 3D NAND SSDの3つをアップデートしていくと述べた。「これらのロードマップは、データセンターの要となる部分に対するIntelの貢献を示すものだ」と、Mann氏は強調する。

Intelのメモリ/ストレージの製品ロードマップ。プロセッサの世代に合わせてアップデートしていく(クリックで拡大)

 Barlow Passは、2020年にデータセンター向けに投入される予定だ。第1世代のOptane DC Persistent Memoryは2層構造の3D XPointメモリをベースにしているが、Barlow Passではそれが4層構造になる。これにより、記憶容量が2倍になるとIntelは述べる。

 なお現在はサーバストレージ向けとして提供されているOptane DC Persistent Memoryだが、間もなくワークステーションに、そして将来的にはクライアントPCへと、導入の範囲を拡大していくことを明らかにした。

「Barlow Pass」では、4層構造の3D XPointがベースとなる(クリックで拡大)
Optane DC Persistent Memoryは、サーバからワークステーション、クライアントPCへと導入の範囲を広げていく(クリックで拡大)

 Intelが第1世代のOptane DC Persistent Memoryを発表したのは、約半年前となる2019年4月のことだ。Mann氏は、Optane DC Persistent Memoryの採用事例とその効果を紹介した。

Optane DC Persistent Memoryの採用事例(クリックで拡大)
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