アルプスアルパインは、「CEATEC 2019」で、完全自動運転やシェアリングカー時代を見据えた「シームレススマートモビリティソリューション」を提案した。
アルプスアルパインは、「CEATEC 2019」(2019年10月15~18日、幕張メッセ)で、「シームレススマートモビリティソリューション」を提案した。そのコンセプトは、「乗車前から降車後まで、移動をスマートに進化させる」ことであり、将来の完全自動運転やシェアリングカー時代を見据えている。
このソリューションを実現する要素技術の1つが、ブロックチェーンを活用したセキュアな「デジタルキー」である。SaaS(Software as a Service)を活用したカーシェアリングの予約管理システムから、スマートフォンによるドアの開錠と施錠を可能にするデジタルキーの配信システムおよび、デジタルキー対応の車載搭載機まで、トータルでサポートする。
また、専用アプリをダウンロードすれば、過去の行動履歴などから目的地までの最適な走行ルートを個別に提案したり、お気に入りのレストランを予約したリ、目的地周辺に到着した後の歩行ルートを表示したりすることができる。クルマに乗ると、搭乗者に適したシート調整なども自動で行うなど、ドライブ中の快適なくつろぎ空間を創り出すことができるという。
ブースでは、デモ用のコックピットを設置し、これらのソリューションについて実演を交えながら紹介した。
これらを実現するための要素技術やデバイスも展示した。高感度の静電検出技術を活用して、手のひらや指の近接検知や空中操作を可能にする「HMI」技術、さまざまなスイッチ類を集約することが可能な「ハプティックコマンダ」技術、複雑な振動を与えることで多彩な操作感が得られる「ハプティックリアクタ」技術などである。
また、金属や木目調のパネルを肌触りまで本物に近づけた熱転写加飾印刷と静電検出機能を組み合わせる技術、リアルなエンジン音をリアルタイムに再生し、車両の接近を歩行者に知らせる車両接近警報「eSound」技術なども紹介した。
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