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シリコンウエハー、2020年は過去最高に迫る水準SEMIが出荷面積などを発表

半導体用シリコンウエハーの出荷面積は、2020年に全世界で124億700万平方インチとなり、2018年の過去最高に迫る水準となった。SEMIが発表した。

» 2021年02月08日 10時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

300mmウエハー需要と下半期の需要回復が貢献

 SEMIは2021年2月2日(米国時間)、半導体用シリコンウエハーの世界市場について発表した。2020年の出荷面積は124億700万平方インチとなり、2018年の過去最高に迫る水準となった。

 SEMIは、SEMI Silicon Manufacturers Group(SMG)によるシリコンウエハー業界の分析結果を基に、世界市場における出荷面積を発表している。これによると、2020年は、2019年の118億1000万平方インチに比べ、5%の増加となった。出荷面積は2018年に過去最高の127億3200万平方インチを記録したが、2020年はこの値に迫るレベルまで回復した。2020年の販売額は111億7000万米ドルで、前年と同水準である。

半導体用シリコンウエハー*)市場の年次動向
暦年 出荷面積
(百万平方インチ)
販売額
(億米ドル)
2010 9370 97
2011 9043 99
2012 9031 87
2013 9067 75
2014 1万98 76
2015 1万434 72
2016 1万738 72
2017 1万1810 87
2018 1万2732 114
2019 1万1810 112
2020 1万2407 112
*)半導体用シリコンウエハーの出荷面積のみ。太陽電池用は含まれない。
出典:SEMI(www.semi.org)、2021年1月

 SEMI SMGの会長を務めるNeil Weaver氏は、「半導体産業も新型コロナウイルスによる影響を受ける中で、300mmウエハーの健全な需要と下半期の旺盛な需要回復により、2020年はシリコンウエハーの世界出荷面積が増加した」とコメントした。

 調査対象となる製品は、ウエハーメーカーからエンドユーザーに出荷された、「バージンテストウエハー」「エピタキシャルウエハーを含むポリッシュドウエハー」および、「ノンポリッシュドウエハー」である。

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