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» 2020年05月08日 11時30分 公開

福田昭のストレージ通信(165):HDD大手Seagateは4四半期連続で前期比の売り上げが増加 (1/2)

今回は、米Seagate Technologyの2020会計年度第3四半期(2020年1〜3月期)の業績を紹介する。

[福田昭,EE Times Japan]

売上高の前年同期比が6四半期ぶりに増加に転じる

 ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)と米Western Digital(以降はWDと表記)が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日(現地時間)はSeagateが2020年4月22日、WDが同年4月30日である。そこで今回と次回は、SeagateとWDの四半期業績を続けてご報告する。

 Seagateの会計期間は7月から始まり、6月を決算月とする。4月22日に同社が発表したのは2020年1月〜3月の四半期業績で、会計年度では「2020会計年度第3四半期」となる。

 2020会計年度第3四半期(2020年1月〜3月期)の売上高は前年同期比17.0%増、前四半期比0.82%増の27億1800万米ドルである。前年同期比で増加となるのは6四半期ぶりである。前四半期比では、4四半期連続で前の四半期に比べて売り上げが拡大した。

 ニアライン向けを中心とする大容量のHDD製品(マスキャパシティHDD)が非常に好調だった。同製品の売上高は前四半期比で18%増、前年同期比で68%増である。ニアライン向けHDDの売上高は過去最高額を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大によってクラウド向けストレージとハイパースケール向けストレージの需要が拡大しているという。

 2020会計年度第3四半期(2020年1月〜3月期)の営業利益(GAAPベース)は前年同期比59.3%増、前四半期比2.1%減の3億7600万米ドルである。粗利益率(GAAPベース)は27.4%で、前の四半期から0.7ポイント低下した。売上高営業利益率(GAAPベース)は13.8%である。前の四半期から0.4ポイント減少した。

2020会計年度第3四半期(2020年1月〜3月期)の業績概要。出典:Seagate Technology(クリックで拡大)
Seagate Technologyの四半期業績の推移(売上高と営業利益(GAAPベース))。同社の公表資料から筆者がまとめたもの(クリックで拡大)

HDDの増収がSSDの減収を補う

 Seagateの製品別売り上げは、「HDD製品」と「その他(エンタープライズ・ソリューションやSSD製品など)の製品」に分けられる。売り上げのほとんどを占めるのは、HDD製品である。

 2020会計年度第3四半期(2020年1月〜3月期)に「HDD製品」の売り上げは前年同期比18.9%増、前四半期比1.77%増の25億2600万米ドルとなった。HDD製品の売り上げが前年同期を上回るのは2018会計年度第1四半期(2017年7月〜9月期)以来で、6四半期ぶりである。なお前四半期比では4四半期連続で増加した。

 2020会計年度第3四半期(2020年1月〜3月期)に「その他(エンタープライズ・ソリューションやSSD製品など)の製品」の売り上げは前年同期比1.6%増、前四半期比9.3%減の1億9200万米ドルである。

四半期業績の推移(2019会計年度第3四半期〜2020会計年度第3四半期)。出典:Seagate Technology(クリックで拡大)
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